カメラは人間の目と同じです。
光が無いと暗くて何も写らないし、光が多すぎるとまぶしくて写りづらい。
だからカメラに取り込む光の量ってとても大事なんです。
じゃあカメラのどの部分で光の量を調節するの?
それは、絞り・シャッタースピード・ISO感度の3つです。
今回はその3つの中でも、シャッタースピードについて3分でわかりやすく解説します♪
この記事では、
- シャッタースピードとは?
- シャッタースピードを調節したときの写りかた
- シャッタースピードを調節するときの注意点
- どのタイミングで調節したらいいのか?
- シャッタースピードに関するQ&A
などを紹介します♪
これさえ見れば、シャッタースピードについては大体わかります♪
そして、シャッタースピードは明るさの調節だけじゃなく、ブレにも大きく関わる肝心なところ!
初心者を抜け出すために、ここでしっかり覚えていきましょう♪
シャッタースピード(SS)とは?
シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間のことです。
シャッターが開いて、光が撮像素子(イメージセンサー)に当たることで写真が出来上がるしくみです♪
シャッタースピードを変化させると次のような現象がおきます。
- 写真の明るさが変化する
- ブレ具合が変化する
また、シャッタースピードはこのような数値で表されます。
8秒、4秒、1秒、1/2秒、1/4秒、1/8秒…1/2000秒、1/4000秒…
また、カメラの液晶ではこう表示されます。
8”、4”、1”、2、4、8 … 2000、4000 …
1秒以上のときのみ『”』が付きますので注意しましょう!
つまり、『2”』なら2秒で『2』なら1/2秒ってことね。
はい、その通りです。間違えやすいのでここで覚えましょう♪
また、シャッタースピードを速くするほど暗く写り、ブレにくく、逆に長くするほど明るく写り、ブレやすくなります。
これは次の見出しで紹介します♪
SSを速くすると暗く写りブレにくい
シャッタースピードを変えると、被写体の写り方が変わります。
シャッタースピードが速いと、動いている被写体をピタッと止めて撮影できます。
また、取り込む光の量が少なくなるので暗めに写ります。
一般的にブレを抑えて撮りたいので、日常風景やスポーツ撮影に向いています♪
SSを長くすると明るく写りブレやすい
シャッタースピードが遅いと、ブレを表現できます。
また、取り込む光の量が多くなるので明るめに写ります。
一般的に明るく撮りたいので、夜や星空の撮影に向いています♪
他にも、滝や川の流れやスピード感を表現する、被写体ブレを応用したテクニックがあります♪
SSはどんなタイミングで調節するの?
シャッタースピードを調節すると、明るさやブレ具合が変わる事が分かりました。
ということで、調節するタイミングは、
- 写真を明るくして撮影したいとき
- ブレさせたいか、ブレさせたくないか?
この2つになります♪
明るく写したいなら、SSを長くする。暗く写したいなら、SSを速くする。
ブレを表現したいなら、SSを長くする。ピタッと止めたいなら、SSを速くする。
ここさえ覚えればだいたいOKです♪
あとは撮影時の注意点を知りましょう!
SSを調節するときに気をつけるポイント
SSを長くするならカメラを動かさないこと!
シャッターが開いているときは、写真がブレないように固定しましょう♪
でないと・・・
この写真ような手ブレした写真になっちゃいます・・・。
シャッターボタンを押す振動さえ手ブレの原因になりますので、リモコンかセルフタイマー機能を使って回避しましょう♪
あと、三脚もあれば問題ないですね♪
三脚が必要なんて、撮影に対する目的意識が高すぎて普段から持ち歩けないわ・・・。
はい、そんな人が大多数だと思います。正直私もその一人です・・・(笑)
そういう方は、ISO感度を上げることでシャッタースピードを速くし、ブレを抑えて撮れるので三脚いらずですよ♪
ただ感度を上げたときの影響を把握したうえで撮りましょう。
ISO感度について詳しく知りたい人はこちら
たった3分でわかる|カメラのISO感度とは?読み方やシーン別の設定の目安なども解説
シャッタースピードに関するQ&A
夜景とか滝とかシチュエーションごとにSSの目安ってあるの?
A.目安はありますが、他の要素の影響が大きく、撮影者やシーンによってバラバラです。
しかし、下の写真のようにブレさせたくないなら、速いシャッタースピードが基本です。
例えば、
- 運動会の子供の表情を撮るなら1/600秒が目安
- 滝の粒まで鮮明に撮るなら1/1000秒が目安
- 新幹線やジェットコースターは1/2000秒が目安
このように被写体が速いほど、シャッタースピードも速くする必要があります。
反対に、下の写真のように明るく写したりブレさせるなら、長いシャッタースピードが基本です。
例えば、
- レース中のバイクを流し撮りするなら1/250秒が目安
- 夜景や花火の軌跡を写すなら1秒が目安
- 星の幻想的な軌跡を写すなら30分が目安
など、アナタがどのように撮りたいか?によって変化していきます♪
もし、シャッタースピードを変えずに明るさを調節したいなら、ISO感度や絞りを変えるなどの手段があります。
それによる影響は知っておかないといけませんが。
たった3分でわかる|カメラの絞りとは?優先モードや開放F値も解説
以上の目安で一度試し撮りをして、納得のいく明るさになるまで調節しましょう♪
シャッタースピード優先モードってなに?
A.シャッター優先オート(S)(Tv)は、シャッタースピードをアナタ好みに変更することができるモードです。
シャッタースピードを決めるだけで、絞り値の設定はカメラにまかせて適正露出(ちょうどいい明るさ)にしてくれます。
なので、花火や川の流れ、乗り物など、動きのある被写体を撮影するのがカンタンなモードということです♪
デジイチなどのダイアルには(S)または(Tv)という表記があります。
このダイヤルをSかTvにあわせるだけで、カンタンにシャッタースピードの調節ができちゃいます♪
明るいシーンでSSを長くしたら写真が真っ白になっちゃった・・・。
A.原因は光の取り込みすぎです。光の取り込む量を少なくしましょう。
写真が白くなったり黒くなったりするのは、光の取り込む量(露出)が適切じゃない証拠!
下の2つの写真は失敗写真です。
ネコやビルの境界線が見えづらくなっているのが分かると思います。


シャッタースピードを調節するなかで、このような写真はよく撮れます。
なのでこれを目安に、
露出オーバーだからシャッター速度を早めよう。
とか、
黒つぶれしないようにシャッタースピードを遅めなきゃ。
というふうに考えながら調節していくのです♪
でも、シャッタースピードがベストな設定で、設定を変更したくない時はどうするの?
たしかに、設定を変更したくない場合もありますよね。
そんなときは、ND(減光)フィルターを使いましょう♪
光の量を強制的に減らすこのレンズを装着することで、設定を変えずにシャッタースピードを長くしても、ちょうどいい明るさ(適正露出)になります♪
まとめ
これまでの内容をまとめると、
- シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間
- シャッタースピードが速いと、動いている被写体をピタッと止めて撮影できる
- シャッタースピードが遅いと手ブレ・被写体ブレがおこる
- SSを調節するタイミングは、①写真を明るくして撮影したいとき②ブレを表現させたいか?
- シャッタースピードを長くするなら、カメラを固定する事
- シャッタースピードの目安は、試し撮りすることがベスト
- シャッタースピード優先モードは、あなた好みに速度を設定することができるモード
- 写真の明るさが気に入らない時は、①SSを調節②絞りを調節③ISO感度を調節
今回はシャッタースピードについて紹介しました♪
他のカメラ用語もなるべく分かりやすく紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします♪
この記事が皆さんのお役に立てたなら幸いです♪
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